家族みんなが集まり、和気藹々と食事をする。
くつろぎながら楽しい会話をはずませる。
ちゃぶ台(今は私語でしょうか・・・)を囲んで家族が座っている。
「茶の間」という言葉を聞くと、家族団欒の風景が目に浮かびます。
「おばあちゃん、お父さん、お兄ちゃん、みどりちゃん、茶の間に来なさ〜〜〜い。」
という母の声が明るく響く。
「お隣の鈴木さんからお菓子をいただいたからみんなで食べましょう。」と母。
「こりゃあ高そうなお菓子やねぇ。」と父。
「おばあちゃんがおいしいお茶をいれてあげよう」と祖母がお湯を沸かし始める。
「どうして、お湯が沸騰してきたら、やかんの蓋をあけるの?」と娘が尋ねる。

「こうすると、水道の水の嫌なにおいやカルキが蒸気と一緒に逃げておいしい
お湯になるんだよ。」と祖母が答える。
「お茶は急須にどのくらい入れるの?」と兄が尋ねる。

「二人分、大さじ1杯を基準にするといいんだよ」と祖母が答える。
「なぜ少し冷ましたお湯を急須に注いでいるの?」とまた娘が尋ねる。

「沸騰したお湯を直接急須に注ぐと、お茶の苦味が出るので、ちょっと冷ました
80℃くらいのお湯を使うと、お茶の旨味がぐっと出てくるのよ。でも、必ず一度沸騰した
ものを冷まさないといけないのよ。」と祖母。
祖母のお茶をいれる姿を感心しながら見つめ、心を込めて注がれたお茶を口にして、皆で一斉に一言・・・「おばあちゃんがいれるお茶が世界で一番おいしいね!!!!」
こんな
「茶の間」の風景が、一昔前はどこの家庭でも見られたものでしたね・・・・・・